ひきこもりのひとりごと

40代ニートの生態や思いを書いてます

小さな猫

あの猫生きてた

 

よかった

 

一週間くらい前、いつも散歩に行く公園の奥の方の繁みの端っこに白いのが見えて

 

猫だった

 

まだ小さい子猫

 

見て最初に思ったのが

 

多分死ぬだろうな

 

自分で歩こうともせず、ただ誰かがエサを持って来てくれるのを待ってるだけの

 

そのか弱い姿を見てそう思った

 

俺に気が付くと頭を下げて繁みに隠れた気でいるらしいけど

 

全身丸見えだった

 

うちに連れて帰る訳にもいかないし

 

いったん戻って何か食べるものでも持ってまた来る気もないほどの

 

それくらいの気持ちだった

 

残酷だけど、かわいそうだけど

 

明後日来た時には多分死んでるか

 

それとも誰かに拾われたり、エサをもらって生きているか

 

夏休みでまだ公園には人もいたからそうなるといいなと思いながら帰った

 

でもやっぱり気になってしまったので

 

次の日行く散歩コースを変えてまた行ってみた

 

捨てる予定だった魚の切り身をもって

 

いなかった

 

昨日いた場所に

 

ほっとした

 

どこかに移動したのか、誰かに拾われたのか

 

別の場所で死んだのか

 

死体がなくてほっとした

 

持って行った切り身は猫のいた所に置いて帰って来た

 

そして今日、そんなことも忘れて散歩に行ったら

 

少し離れた繁みに白いお尻が見えた

 

最初は生き物かビニールかも分からなかったけど

 

白い顔が振り向いた

 

生きてたのかお前

 

よかったな

 

昨日の夜は冷えたし

 

大雨が降った日もあったのに

 

もう大丈夫だな

 

自分でエサを探せるんだな

 

冬まではまだしばらくあるし

 

近くで釣りをしてる人におこぼれでももらって

 

次行くときはチーズでも持って行ってやろう

 

俺に気が付いたら

 

体をすっと低くしてたけど

 

やっぱり丸見えだった