ついに発見憧れ生物
今日はだるいし暑いし散歩に行くのもおっくうだったけど、貴重な梅雨の晴れ間だし行くことにして正解だった。
工事のせいで人もほぼいない雑草も伸び放題の公園をテニスボールをポコポコ蹴りながら歩いていると視界の隅に黒いものが動いているのが見えた。
気になりながらもボールをキャッチし黒いものの方を確認するとそれは。
草むらの中を動いているネズミのようなでもネズミではないそれは、あの憧れの。
そう、子供のころから憧れのもぐらだったのだ。
草むらの中を地面に潜ろうとしながら移動しているのだが草の根が邪魔で潜れないのだろう、でも地面をえぐりながらゆっくり進んでいる。
色は多少グレーがかった黒でフォルムは大きめのおはぎのような感じ。
それはこちらの存在に気付いているのかいないのか、捕まえようと思えば簡単に捕まえられる速度で目の前を動いている。
少し移動し草の無くなった土の露出している所からもぐらは完全に土の中に潜った。
そして漫画のように地面をもこもこと盛り上げながらゆっくり進んでいく。
土の中から草の根をぷちぷちと切断する音が聞こえてくる。
体の割には力強い音。
たまに地面から顔が出てしまいかわいいピンクの鼻をぴくぴくさせて方向を変えてまた潜っていく。
完全に潜りきれない所ではこちらもピンクのしっぽと後ろ脚がたまに見える。
暑さも忘れてしばらくゆっくりと進むその後をついていった。
帰り道でもぐらのトンネルの後を辿ってみたけれどもう見つからなかった。
最近は人もほとんど来ないからもぐらも油断していたのだろうか。
子供のころからいつか見たいと思っていたもぐらをついに見る事が出来た。
いつか公園の山からクジラかイルカを見られたらいいな。
今日のスウィーツ レモンクリームのシュークリーム