銀歯
自分の性格をよく表しているエピソードが一つあった。
自分は左下の奥歯の銀歯がない。
その状態でおそらく25年以上、四半世紀以上生活してきた。
最初は若いころにガムか何かを噛んでるときに銀歯が取れた、でもとれた銀歯を歯にはめたらすっぽりはまって何かを食べたりしても平気だったので、歯医者にも行きたくないしそのままにしていた。
それからまたしばらくして銀歯がとれたのだが、おなじようにはめてすごしていた。
しかしある時気が付いたら銀歯がなくなっていた。
とれたのを気づかずに飲み込んでしまったのだろう。
普通なら歯医者に行くが自分のした選択は、
食後すぐに歯を磨こう、だった。以来ずっとそれを繰り返し、たまに少し歯が痛くなることはあっても、虫歯になることもなく今に至る。
ここに自分の性格が集約されている。
まずめんどくさい、歯医者に行くのがめんどくさい。
そして歯医者で受付をしたり歯医者さんと話したりするのが不安という性格的弱さ。
一度始めたことを続けられる継続性。
自分はこんな人間だ。
同じことを続けられるが変化を嫌い、新しい場所へ踏み出せない。
今の自分はこうして出来上がった。
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